オールドノリタケを求めて

「オールドノリタケ」とは明治から第二次大戦前に名古屋の則武町で作られた輸出用の陶磁器のことです。
木村一彦氏著のガイドブックによりますとピーク時(1920年)の「オールドノリタケ」の輸出が約壱千万円(国内向けはたったの30万円)とのことです。この金額は今に換算すると百億円以上になるそうです。
1904年の日露戦争の戦費のうち海外から苦労して調達した金額が7億円でしたので、この戦争で日本が国力を使い果たしことを考えると、この壱千万円が如何に大きな金額かわかります。
 当時の日本はノリタケなどの陶磁器輸出振興による外貨獲得により、拡大する軍費を支えました。オールドノリタケをつくっていたのは、廃藩置県で失業した大名絵付師の技術を受け継いだ職人達でしたが、このような職人達の血の滲む苦労や森村組(ノリタケカンパニーの前身)の社員の努力が思いはかられます。
まだまだ海外で眠っている当時の作品を里帰りさせてあげたい気持ちで一杯です。そのような歴史背景を考えながらご覧頂くと幸いです。

 
  
 この文章は今までに出版されているオールドノリタケに
 関する説明と違う観点から私なりに書いてみました。
 御意見、御感想があれば御連絡くださいませ。
 ギャラリー「ありっしゅ」 近藤あや子
045-962-0549


ホームページに戻る